金網越しに見下ろしていた
古いゲームのような都市を
僕はいつもあそこに居る
人に出会い
不安な汗流れるのをごまかすために
ぬるい水で顔を洗い濡れたままで笑っていた
地上に降りて
地下に潜って
知らない街の階段を昇る
青く四角い出口は空に
ちぎれたまま流されずに小さくなる
雲がひとつ
別にいそぐ事もないと
とどまるのも悪くはないと
レモンソルビット
ブルータブレット
悲しいのかがわからない
いつだって
そんなふうに僕たちは
話していないかな
飲み込めないままに
なめ続けていたら
糖衣ははがれおち
苦さが舌を刺す
風の中の蝶のように
戯れては離れていく
その季節が終わる事に
興味などないかのように
いつまでも同じように
なにもかもが続いていくと
だけど僕はそんなものを
この都市で見たことはない
ああ雲が流れていく
ああ僕も動いてる
金網越しに見下ろしていた
古いゲームのような都市を
僕はいつもあそこに居る
僕はいつもあそこに居る
作詞・作曲 水永達也
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