遠くまで 君はつぶやいて
僕の手をひいた
ガードレールに繋がれた犬をなでた
LEGOブロックで作ったようなビルの谷底で
僕らは悪い迷子に見えただろう
どこまでだっていいさ
君を連れていこう
あの日だって僕だけが
きみを見つけた
場違いな絵の中に
書き足された人のように
風景にとけ込めずに
きみは そこに
立っていた
媚びるでも怯えるでもない目をしたままで
老いた犬は僕らを眺めている
分かり合うための言葉ならきっと
無力だから
僕らはすこし無口なままでいる
いつまでだっていいさ
君のとなりに居よう
水の中 手をつないで歩く子のように
いつだってそこにあるのに
記憶されない景色のように
誰の気にも留められずに
僕は君を抱きしめた
喧噪の中に僕らは居るはずなのに
ざわめきは遠く
縮んでいく世界の中に
僕らはいる
どこまでだっていいさ
君を連れていこう
あの日だって僕だけが
きみを見つけた
場違いな絵の中に
書き足された人のように
風景にとけ込めずに
きみは そこに
立っていた
いつだってそこにあるのに
記憶されない景色のように
誰の気にも留められずに
僕は君を抱きしめた
抱きしめた
作詞・作曲 水永達也
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